はじめに
こんにちは。「ディストニア回復ジャーナル」の管理人です。
私はジストニア患者であり研究者として、最新情報をわかりやすくお伝えすることを目指しています。
今回は、比較的知られていない 足(下肢)や足首のジストニア、そして スポーツ関連ジストニア(ランナーズジストニア) について、症状や原因、そして日本で受けられる主な治療法を解説します。
足・足首のジストニアとは?
ジストニアは、筋肉が意図せず収縮して姿勢や動きが乱れる神経疾患です。
足や足首に生じる場合は 下肢ジストニア と呼ばれ、足指や足首が勝手に曲がったり、歩くときに足がねじれるためバランスが取りにくくなります。
中には、かかとを上げたまま歩いたり、足首が内側に捻じれて転びやすくなる症状も見られます。
発症の背景はさまざまですが、他の部位のジストニアを伴うことが多く、単独の下肢ジストニアは稀とされます。特定の動作に限って症状が出る「運動特異性ジストニア」に含まれることもあります。
ランナーズジストニア(スポーツ関連ジストニア)とは
「ランナーズジストニア」は、競技中に身体が思うように動かなくなる スポーツ関連ジストニア の一種で、プロランナーや長距離走選手の間で知られています。
ゴルフの「イップス」や野球の投球障害と同じように、精神面の緊張だけでなく、中枢神経系の運動制御異常が関与していると考えられています。
症状としては、走る際に片脚が急に突っ張ったり、膝が外れそうになる感覚があり、ペースが乱れます。
日本語の医療文献でも、このようなスポーツ関連の動作特異性ジストニアは「局所ジストニア」の一種であり、精神的な要因だけでは説明できない中枢神経の運動障害とされています(参考:国立精神・神経医療研究センター https://www.ncnp.go.jp/)。
日本における主な治療法
下肢ジストニアやランナーズジストニアに対する根本的な治療法はまだ確立されていませんが、症状を和らげるための対症療法が行われています。
1. 薬物療法
抗コリン薬、ベンゾジアゼピン系薬剤(クロナゼパム・ジアゼパム)、カルバマゼピン、バクロフェン、テトラベナジンなどが処方されます。
特に下肢や体幹に強い痙縮がある場合は、筋弛緩作用を持つバクロフェンを持続投与する髄腔内バクロフェンポンプ療法が検討されることがあります(参考:済生会 https://www.saiseikai.or.jp/)。
2. ボツリヌス毒素療法(ボトックス注射)
局所の筋肉にボツリヌス毒素を注射して緊張を弱める治療です。
日本では1997年に眼瞼痙攣で保険適用となり、その後、片側顔面痙攣・頸部ジストニア・上肢・下肢の痙縮などにも対象が拡大しました(参考:日本ボツリヌス治療学会 https://www.j-neurotoxin-therapy.jp/)。
効果は2〜5日で現れ、3〜4か月続くため、定期的な再注射が必要です。
3. 外科治療(脳深部刺激療法:DBS)
薬物やボツリヌス注射で効果が乏しい重症例では、脳に電極を埋め込み、異常な信号を調整する**脳深部刺激療法(DBS)**が検討されます。
日本では大学病院などの専門施設で実施されます(参考:東京女子医科大学 脳神経外科 https://www.twmu.ac.jp/info-twmu/departments/neurosurgery.html)。
まとめ
足・足首のジストニアやランナーズジストニアは珍しい疾患ですが、適切な治療とリハビリで症状を軽減できる場合があります。
特にスポーツ関連ジストニアは、精神的要因だけでなく、中枢神経系の運動制御異常が背景にあることが日本の医療文献でも指摘されています。
治療選択肢には薬物療法やボツリヌス毒素注射があり、重症の場合は脳深部刺激療法も検討されます。
症状に気付いたら早めに神経内科や脳神経外科の専門医を受診し、個別に適した治療方針を相談することが大切です。針を相談することが大切です。

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