はじめに
こんにちは。「ディストニア回復ジャーナル」の管理人です。
私はジストニア患者であり研究者として、信頼できる最新情報をわかりやすくお伝えすることを目指しています。
今回は、目の周囲に起こるジストニアの一種である眼瞼痙攣(がんけんけいれん)について、症状や原因、そして日本で受けられる主な治療法を解説します。
眼瞼痙攣とは?
眼瞼痙攣は、目の周囲の筋肉(眼輪筋)が意図せず収縮して、まぶたが頻繁に瞬いたり、閉じてしまう神経疾患です。
症状は徐々に進行することが多く、初期はまばたきの増加や目の乾き・まぶしさから始まり、進行すると目を開けていられなくなることもあります。
両目に症状が出る場合が多く、まれに顔の片側だけに起こることもあります。
主な症状:
- まばたきの増加
- 目が開けにくい、または無意識に閉じてしまう
- 強いまぶしさ(光過敏)
- 目の乾きや異物感
発症の背景と原因
正確な原因は不明ですが、中枢神経系(特に大脳基底核)の運動制御異常が関与していると考えられています。
誘因や関連要因として知られているもの:
- 長期の視覚的ストレス(PC作業など)
- ドライアイや角膜疾患
- パーキンソン病や他の神経疾患の一症状として発症する場合
(参考:難病情報センター「眼瞼痙攣」、国立精神・神経医療研究センター)
日本における主な治療法
1. ボツリヌス毒素療法(ボトックス注射)
過剰に収縮している眼輪筋にボツリヌス毒素を注射し、筋肉の緊張を和らげます。
日本では1997年に眼瞼痙攣で保険適用が承認され、第一選択の治療法となっています。
効果は数日で現れ、約3〜4か月持続するため定期的な再注射が必要です。
(参考:日本ボツリヌス治療学会)
2. 薬物療法
抗コリン薬、抗痙攣薬、ベンゾジアゼピン系薬剤が処方されることがありますが、単独では十分な改善が得られにくく、ボツリヌス療法と併用されることが多いです。
3. 外科治療(眼輪筋部分切除など)
薬物やボツリヌス注射で効果が得られない重症例では、眼輪筋の一部を切除する外科手術が検討されます。
日本では限られた専門施設で実施されます。
(参考:東京女子医科大学 脳神経外科)
生活への影響とサポート
眼瞼痙攣は見た目の問題だけでなく、視覚機能や日常生活に大きな影響を与えます。特に外出時や運転時の危険があるため、治療と並行して生活環境の工夫も重要です。
- サングラスや遮光レンズで光刺激を軽減
- ドライアイ対策(人工涙液など)
- 十分な休息とストレス管理
まとめ
眼瞼痙攣は比較的よく知られた局所ジストニアの一つですが、早期診断と適切な治療により生活の質を大きく改善できます。
ポイント:
- 現時点で最も有効とされる治療はボツリヌス毒素注射
- 早期受診で進行を防ぐ
- 専門医と連携し、生活の工夫も取り入れる
症状に気づいたら、神経内科や眼科、脳神経外科の専門医を受診し、個別の治療方針を相談してください。てください。

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